Memento vivere.

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語彙と文法

「メメントー・ウィーウェレ」と発音します。
mementō は「記憶している、心に留める」を意味する動詞 meminī,-isse の命令法・能動態・現在、2人称単数です。「あなたは心に留めよ」と訳せます。
meminī は形の上で完了ですが、現在の意味を表します(meminī だけで「私は記憶している」を意味します。類例として、Nōvī も現在の形はなく、完了の形で「私は知っている」を意味します)。
mementō(心に留めよ) の内容は、不定法で表すことができます。vīvere がこれにあたります。
vīvere は「生きる」を意味するvīvō,-ere の不定法・能動態・現在です。
「あなたは生きることを心に留めよ」というのが直訳で、「生きることを忘れるな」と訳せます。
この場合の「生きる」とは、能動的に人生を楽しむというニュアンスを帯びています。「積極的に人生を楽しむことを忘れてはいけない」というメッセージになります。

よく知られた「メメントモリ」(死ぬことを忘れるな)とセットで覚えるとよいですね。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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