「イン・プエリース・エールーケト・スペース・プルーリモールム」と読みます。
inは「~の中に」を意味する奪格支配の前置詞です。
perīsは「少年」を意味する第2変化名詞puer,-ī m.の複数・奪格です。
ēlūcetは「輝く」を意味する第2変化動詞ēlūceō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
spēsは「希望」を意味する第5変化名詞spēs,-eī f. の単数・主格で、この文の主語です。
plūrimōrumは第1・第2変化形容詞multus,-a,-um(多くの)の最上級plūrimus,-a,-um の中性・複数・属格です。ここでは名詞的に用いられ(「形容詞の名詞的用法」)、「きわめて多くの事柄への」と訳します(目的語的属格)。
「少年たちの(心の)中ではきわめて多くのことへの希望が輝いている」と訳せます。
クィンティリアーヌスの『弁論家の教育』に見られる言葉です(1.1.2)。
弁論家の教育〈1〉 (西洋古典叢書)
クインティリアヌス 森谷 宇一