In pueris elucet spes plurimorum.

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「イン・プエリース・エールーケト・スペース・プルーリモールム」と読みます。
inは「~の中に」を意味する奪格支配の前置詞です。
perīsは「少年」を意味する第2変化名詞puer,-ī m.の複数・奪格です。
ēlūcetは「輝く」を意味する第2変化動詞ēlūceō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
spēsは「希望」を意味する第5変化名詞spēs,-eī f. の単数・主格で、この文の主語です。
plūrimōrumは第1・第2変化形容詞multus,-a,-um(多くの)の最上級plūrimus,-a,-um の中性・複数・属格です。ここでは名詞的に用いられ(「形容詞の名詞的用法」)、「きわめて多くの事柄への」と訳します(目的語的属格)。
「少年たちの(心の)中ではきわめて多くのことへの希望が輝いている」と訳せます。
クィンティリアーヌスの『弁論家の教育』に見られる言葉です(1.1.2)。

弁論家の教育〈1〉 (西洋古典叢書)
クインティリアヌス 森谷 宇一
4876981590

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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