ラテン語格言

Errare humanum est.

2018年10月18日

「エッラーレ・フーマーヌム・エスト」と読みます。
errāre は「間違う」を意味する第1変化動詞errō,-āre の不定法・能動態・現在で、この文の主語になっています。不定法は中性・単数の名詞扱いをします。
hūmānum は「人間的な」という意味の第1・第2変化形容詞hūmānum,-a,-umの中性・単数・主格です。
この単語は、不定法(errāre)の補語となっています。
「過ちを犯すことは人間的なことである」という意味になります。
Errāreの代わりに他の動詞の不定法・能動態・現在を代入してみると色々格言めいた表現が出来上がります。
例えば、Amāre hūmānum est.とすると、「愛することは人間的なことである」となります。
不定法・能動態・現在の形は、辞書を引くとすぐに見つかります。見出しの右横に書いてある形です。

<補足>
errāreを「過ちを犯す」と訳すのは一つの解釈です。辞書でerrōを引くと、「さまよう、心が迷う」という訳語も見つかります。文脈がないので、どれを選んでも意味は成立します。文脈は自分の人生観で補うということになります。たとえばゲーテに「人間は努力する限り迷う」という意味の名言がありますが、Errāre hūmānum.の意訳としてぴったりという気もします。

<追記>
ゲーテの名言と思っていた言葉はじつはそのような意味ではないことをリンク先のエッセイで知りました(「ゲーテのファウスト」)。勉強になりました。

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