Legere et non intellegere est tamquam non legere.

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「レゲレ・エト・ノーン・インテッレゲレ・エスト・タムクゥァム・ノーン・レゲレ」と読みます。
Legereは「読む」を意味する第3変化動詞legō,-ereの不定法・能動態・現在です。
etはLegereとnōn intellegereをつなぎます。
nōnはintellegereを否定します。
intellegereは「理解する」を意味する第3変化動詞intellegō,-ereの不定法・能動態・現在です。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。主語は二つの不定法(Legereとnōn intellegere)ですが、この2つの不定法の内容を1つの行為(2つが同時に生じること)としてとらえているため、動詞は3人称単数となります。
tamquamは「あたかも~のように」を意味する副詞です。
nōnはlegereを否定します。
「読むこと(Legere)と(et)理解しないことは(nōn intellegere)あたかも(tamquam)読まないこと(nōn legere)(と同じ)である(est)」と訳せます。
「本を読むだけで理解しなければ、その本を最初から読まないことと同じである」という意味の言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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