Aequat omnes cinis.

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Seneca
セネカ

語彙と文法

「アエクゥァト・オムネース・キニス」と読みます。
aequat は「等しくする」を意味する第1変化動詞 aequō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
omnēs は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の男性・複数・対格です。名詞的に用いられ、「すべての人々を」と訳せます。
cinis は「灰」を意味する第3変化名詞 cinis,-neris c.の単数・主格です。
「灰はすべての人々を同じにする」と訳せます。
「灰になれば人に違いなし」という意味です。
セネカの『倫理書簡集』に見られる言葉です(Ep.91,16).

セネカは表題の言葉を述べつつ、平静な心で死を迎える準備をしよう、と呼びかけています。

類似表現

Expende Hannibalem. ハンニバルを秤にかけよ。

文献案内

岩波書店からセネカの『倫理書簡集』の翻訳が出ています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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