Carpent tua poma nepotes.

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「カルペント・トゥア・ポーマ・ネポーテース」と読みます。
carpent は「摘む」を意味する第3変化動詞 carpō,-ere の直説法・能動態・未来、3人称複数です。
tua は2人称単数の所有代名詞 tuus,-a,-um(あなたの)の中性・複数・対格で pōma にかかります。
pōma は「果実」を意味する第2変化名詞 pōmum,-ī n. の複数・対格で carpent の目的語です。
nepōtēs は「孫」を意味する第3変化名詞 nepōs,-ōtis c. の複数・主格で、この文の主語です。
「おまえの果実は孫たちが摘み取るだろう」という意味になります。
ウェルギリウスの『牧歌』に見られる言葉です(9.50)。
キケロー「次の世代に役立つように木を植える」 という表現を想起させます。

牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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