「カウェー・パラートゥス」と読みます。
cavē は「注意する、用心する」を意味する第2変化動詞 caveō,-ēre の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
caveō の不定法・能動態・現在はcavēre(カウェーレ)で、語尾から-reを取るとcavē(カウェー)となります。これが命令法・能動態・現在、2人称単数の形です。
Cavē canem.で「猛犬注意」となります。
parātus は「準備した(状態の)」を意味する第1・第2変化形容詞 parātus,-a,-um の男性・単数・主格です。この単語の働きは、命令されている相手「あなた(tū)」の説明になります。述語的(副詞的)に訳します。>>「形容詞の副詞的用法」
「(あなたは)準備した状態で、注意しなさい。」というのが直訳です。
「準備して注意せよ」という意味です。
「石橋をたたいて渡れ」、「念には念を入れよ」と意訳できます。
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コメント一覧 (1件)
[…] 「アマト・ウィクトーリア・クーラム」と読みます。 amat は「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。 victōria は「勝利」を意味する第1変化名詞 victōria,-ae f.の単数・主格です。 cūram は「世話、準備、配慮」を意味する第1変化名詞 cūra,-ae f. の単数・対格です。 語順がVSOの順になっているので面食らうかもしれません。Victōria amat cūram.ならずいぶんわかりやすくなるでしょう。 ラテン語は語順が自由なので、文頭に動詞が来ることは珍しいことではありません。 「勝利は準備を愛する」と訳せます。 「入念な準備が勝利を導く」という趣旨のカトゥッルスの言葉です(62.16)。 「念には念を入れよ」という趣旨の言葉として、Cave paratus.があります。 […]