Cave paratus.

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語彙と文法

「カウェー・パラートゥス」と読みます。
cavē は「注意する、用心する」を意味する第2変化動詞 caveō,-ēre の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
caveō の不定法・能動態・現在はcavēre(カウェーレ)で、語尾から-reを取るとcavē(カウェー)となります。これが命令法・能動態・現在、2人称単数の形です。
Cavē canem.で「猛犬注意」となります。
parātus は「準備した(状態の)」を意味する第1・第2変化形容詞 parātus,-a,-um の男性・単数・主格です。この単語の働きは、命令されている相手「あなた(tū)」の説明になります。
「形容詞の副詞的用法」です。
「(あなたは)準備した状態で、注意しなさい。」というのが直訳です。
「準備して注意せよ」という意味です。
「石橋をたたいて渡れ」、「念には念を入れよ」と意訳できます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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