Otium ex labore.

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「オーティウム・エクス・ラボーレ」と読みます。
ōtium は「暇」を意味する第2変化名詞ōtium,-ī n.の単数・主格です。
ex は「<奪格>から」を意味する前置詞です。A ex B の構文は、Bが原因となりAが生じる、という意味合いになります。
labōre は「仕事、労働」を意味する第3変化名詞 labor,-ōri sm. の単数・奪格です。
省略された動詞としてest(ある)またはorītur(生じる)を補って解釈します。
「労働(labōre)から(ex)閑暇が(Ōtium)生まれる(<orītur>)」。
「労働を先に行い、その結果として閑暇が手に入る」という意味です。
したがって、「まず仕事、次に閑暇」と意訳することもできます。
出典不明の表現です。

似た表現としてキケローJūcundī actī labōrēs.(終わった仕事は快い)があります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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