「オーティア・コルプス・アルント・アニムス・クゥォクゥェ・パスキトゥル・イッリース」と読みます。
otiaは「暇」を意味する第2変化中性名詞 otiumの複数・主格です。
corpusは「身体」を意味する第3変化中性名詞 corpusの単数・対格です。
aluntは「養う」を意味する第3変化動詞 aloの直説法・能動態・現在、3人称複数です。
animusは「精神」を意味する第2変化男性名詞、単数・主格です。
quoqueは「~もまた」を意味する副詞です。
pasciturは「養う」を意味する第3変化動詞 pascoの直説法・受動態・現在、3人称単数です。
illisは指示代名詞 ille(それ)の中性・複数・奪格です。「それらによって」と訳せます。otiumの複数・奪格 otiis を指します。
「暇は肉体を養う。精神もまた暇によって養われる」と訳せます。
オウィディウスの『黒海からの手紙』に見られる表現です(Ov.Ex Ponto 1.4.21)。
悲しみの歌・黒海からの手紙 (西洋古典叢書)
オウィディウス 木村 健治