ラテン語格言

Causa latet.

「カウサ・ラテト」と読みます。
causa は「原因、理由」を意味する第一変化名詞causa,-ae f.の単数・主格です。
latet は「隠れる」を意味する第2変化動詞 lateō,-ēre の直接法・能動態・現在、3人称単数です。
「原因が隠れている」と訳せます。
真の原因は不明のまま闇の中に閉ざされているという意味です。
ウェルギリウスの『アエネーイス』(5.5)に出てくる表現です。ただし、原文の構文はもう少し複雑です(マクロン省略)。

quae tantum accenderit ignem
causa latet;

直訳は、「いかなる(quae)原因が(causa)これだけ大きな(tantum)炎を(ignem)燃え上がらせたかは(accenderit)不明である(latet)」となります。

カルタゴの女王ディードーの死に関係した表現です。「炎」は彼女の愛とも憎悪とも受け取れます。主人公は自分が彼女の自殺の原因であると気づいていない・・・。背景については邦訳をお読みください。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会

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