Difficile est longum subito deponere amorem.

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カトゥッルス

語彙と文法

「ディッフィキレ・エスト・ロングム・スビトー・デーポーネレ・アモーレム」と読みます。
difficileは第3変化形容詞difficilis,-e(困難な)の中性・単数・主格です。文の補語です。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。主語は不定法dēpōnereです。
longumは第1・第2変化形容詞longus,-a,-um(長い)の男性・単数・対格で、amōremにかかります。
subitōは「急に、ただちに」を意味する副詞です。
dēpōnere は「放棄する、捨てる」を意味する dēpōnō,-ere の不定法・能動態・現在です。
「長く続いた恋をただちに捨てることは困難である。」という意味です。
ローマの恋愛詩人カトゥッルス、『詩集』76.13に見られる言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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