Finis coronat opus.

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語彙と文法

「フィーニス・コローナト・オプス」と読みます。
fīnis は「終わり、結末」を意味する第3変化名詞fīnis,-is c.の単数・主格です。文の主語です。
corōnat は「花冠で飾る」を意味する第1変化動詞corōnō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
opus は「作品、仕事」を意味する第3変化名詞opus,operis n.の単数・対格です。中性名詞は主格と対格が同じ形になります。
「結末が作品を花冠で飾る」と訳せます。

補足説明

ラテン語名句小辞典の解説には「小説であれ映画であれ作品は終わりが肝心である。・・・同様に、人の人生も最後まで生きてみなければ幸福な人生だったのか不幸な人生であったのか分からない」と書かれています。個人的には「終わりよければすべてよし」という言葉を思い出します。この言葉はセーシェル共和国の標語でもあります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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