Quisque sibi proximus.

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語彙と文法

「クゥィスクゥェ・シビ・プロクシムス」と読みます。
quisqueは「各人、おのおの、めいめい、だれでも、なんでも」を意味する不定代名詞 quisque,quaeque,quidqueの男性・単数・主格です。
sibiは3人称の再帰代名詞 suī(自分)の男性・単数・与格です。
proximusは「<与格>にもっとも近い」を意味する第1・第2変化形容詞 proximus,-a,-umの男性・単数・主格です。
動詞 estが省かれています。
「めいめい誰もが自分にもっとも近い」と訳せます。
親や兄弟、友人より自分が自分に一番近い存在であるということでしょう。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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