Mortalia facta peribunt.

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「モルターリア・ファクタ・ペリーブント」と読みます。
Mortāliaは第3変化形容詞mortālis,-e(死すべき)の中性・複数・主格です。
factaは第2変化名詞factum,-ī n.(行為、偉業、事実、出来事)の複数・主格です。もとはfaciō,-ere(つくる、なす)の完了分詞です。
perībuntはpereō,-īre(死ぬ、滅びる)の直説法・能動態・未来、3人称複数です。
「死すべき(Mortālia)行為は(facta)滅びるだろう(perībunt)」と訳せます。
factaは「つくられたもの」と考えると、「(人間によって)つくられたものは(facta)死すべきものとして(Mortālia)(やがて)滅びるだろう(perībunt)」という意味で理解できます。
岩波文庫の岡道男訳では、「死すべき人間がつくったものは滅ぶだろう」と訳されています。
ホラーティウスの『詩論』(68)に出て来る表現です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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