Verba volant, scripta manent.

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語彙と文法

「ウェルバ・ウォラント・スクリプタ・マネント」と読みます。
verba は「言葉」を意味する第二変化名詞 verbum,-ī n.の複数・主格で、「言葉は」という意味になります。
volant は「飛ぶ」を意味する第1変化動詞 volo,-āreの直説法・能動態・現在、3人称複数です。主語は verbaです。
scripta は 「書く」を意味する第3変化動詞 scrībō,-ereの完了分詞 scriptus,-a,-umの中性・複数・主格です。この文では名詞として用いられ、「書かれた文字」を意味します。
manentは「とどまる」を意味する第2変化動詞 maneō,-ēre直説法・能動態・現在、3人称複数です。主語はscriptaです。
「言葉は飛び去るが、書かれた文字はとどまる。」という意味になります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • 高校教師だった友人が よく述懐したのは「何でも万事、書いちゃいけない。後でトラブルになると困る。口で言う分は そんなこと云わないよ、と免れることが出来る」と。人生訓としては 軽薄であり、人柄を疑いたくなるが、彼は思慮深く 世話好きで、立派な人物だったので、(高校の職場は 世知辛いのか)とも思った。この羅典語の言葉は 自分の考えや所業を後世に伝えたい、という願望が前提であろう。私の父は医師で、熊本第五高等学校理乙ではテン語を勉強した。私はベエトオフェンのピアノソナタ全集の楽譜に ラテン語を使ったベエトオフェンの添え書きが多いので、父に鉛筆で意味を書いてもらった。病気の名前などはラテン語を知ってれば憶えやすい、のですね。すべての道はローマに通ずる とラテン語では どう書くのですか?

    • コメントをありがとうございました。
      「全ての道はローマに通ず」はOmnes viae Romam ducunt.となります。

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