Beatus autem esse sine virtute nemo potest.

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「ベアートゥス・アウテム・エッセ・シネ・ウィルトゥーテ・ネーモー・ポテスト」と読みます。
beātus は「幸福な」を意味する第1・第2変化形容詞beātus,-a,-um の男性・単数・主格です。
autem は「しかし、さらに、ところで、さて」といった意味を表す接続詞です。
esse は不規則動詞sum,esse(である)の不定法・現在です。
sine は「<奪格>なしに」を意味する前置詞です。
virtūte は「美徳、勇気」を意味する第3変化名詞 virtūs,-ūtis f.の単数・奪格です。
nēmō はnēmō(誰も~ない)の単数・主格で、この文の主語です。
potest は「~できる、可能である」という意味の不規則動詞 possum,posse の直説法・現在、3人称単数です。
「だが誰も美徳なしに幸福であることはできない」と訳せます。
キケローの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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