語彙と文法
「インキーディト・イン・フォウェアム・クゥァム・フェーキト」と読みます。
inciditは「落ちる」を意味する第3変化動詞 incidoの直説法・能動態・完了、3人称単数です。綴りの上で現在時制と同じ形ですが、fecitとの関連からこの語も完了とみなせます(厳密に言えば、母音の長短に相違があります。現在の場合inciditで、完了はincīditとなります)。
foveamは「穴」を意味する第1変化名詞 fovea,-ae f. の単数・対格です。
quamは関係代名詞 quī,quae,quodの女性・単数・対格です。先行詞はfoveamです。
fecitは「作る」を意味する第3B変化動詞 faciō,-ere の直説法・能動態・完了、3人称単数です。
「彼は自分の作った穴に落ちてしまった」と訳せます。
日本語の「墓穴を掘る」と似た意味で使われる格言です。