Gloria in excelsis deo et in terra pax hominibus bonae voluntatis.

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「グローリア・イン・エクスケルシース・デオー・エト・イン・テッラー・パークス・ホミニブス・ボナエ・ウォルンターティス」と読みます。
glōria は「栄光」を意味する第1変化名詞、単数主格です。
inは「<奪格>において」を意味する前置詞です。
excelsīs は「高い」を意味する第1・第2変化形容詞 excelsus,-a,-um の中性・複数・奪格です。名詞的に用いられています。in とともに「高いところに」と訳せます。
deō は「神」を意味する第2変化名詞 deus,-ī m. の単数・与格です。「神に」となります。
etは「そして」。Glōriaとpaxをつなぎます。
inは「<奪格>において」を意味する前置詞です。
terrā は「大地」を意味する第1変化名詞terra,-ae f.の単数・奪格です。
pax は「平和」を意味する第3変化名詞pax,pācis f.の単数・主格です。
hominibus は「人間」を意味する第3変化名詞homō,hominis c.の複数・与格です。
bonae は「よい」を意味する第1・第2変化形容詞 bonus,-a,-um の女性・単数・属格です。voluntātisにかかります。
voluntātis は「気持ち、心情」を意味する第3変化名詞voluntās,-ātis f.の単数・属格です。hominibusにかかります。
動詞として、sitを補います。sitは不規則動詞sum,-esse(ある)の接続法・現在、3人称単数です。祈りを込めた希望の表現とみなせます。「ありますように」。
全体の構文は、2つの名詞の主格(glōria, pax)が「与格」(deōとhominibus)に「ありますように(sit)」となります。
「高いところでは、神に栄光がありますように。そして、地上では、よい心をもつ人々に平和がありますように」と訳せます。
新約聖書の「ルカ伝」第2章14節に見られる言葉です。
ミサ曲の一節として有名です。

>>GLORIA(訳と解説)

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 教会ラテン語ですから「グロリア・イン・エクチェルスィス・デオ・エト・イン・テッラ・パクス・オミニブス・ボネ・ヴォルンターティス」と読みますね。

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