「グラウィス・イーラ・レーグム・エスト・センペル」と読みます。
gravis は「重い」を意味する第3変化形容詞gravis,-eの単数・主格です。
īra は「怒り」を意味する第1変化名詞īra,-ae f.の単数・主格で、この文の主語です。
rēgum は「王」を意味する第3変化名詞rex,rēgis m. の複数・属格で īra にかかります。
semper は「いつも」を意味する副詞です。
「王の怒りはいつも重い」と訳せます。
王者は軽々しく立腹しないという趣旨でしょう。
セネカの悲劇『メデア』に見られる表現です(494)。
セネカ悲劇集〈1〉 (西洋古典叢書)
セネカ 小川 正広
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