Gravis ira regum est semper.

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「グラウィス・イーラ・レーグム・エスト・センペル」と読みます。
gravis は「重い」を意味する第3変化形容詞gravis,-eの単数・主格です。
īra は「怒り」を意味する第1変化名詞īra,-ae f.の単数・主格で、この文の主語です。
rēgum は「王」を意味する第3変化名詞rex,rēgis m. の複数・属格で īra にかかります。
semper は「いつも」を意味する副詞です。
「王の怒りはいつも重い」と訳せます。
王者は軽々しく立腹しないという趣旨でしょう。
セネカの悲劇『メデア』に見られる表現です(494)。

セネカ悲劇集〈1〉 (西洋古典叢書)
セネカ 小川 正広

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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