Non qui parum habet, sed qui plus cupit pauper est.

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Seneca
セネカ

語彙と文法

「ノーン・クィー・パルム・ハベト・セド・クィー・プルース・クピト・パウペル・エスト」と読みます。
構文として注意したいのは、Non A sed B が、英語の not A but B に相当するということです。
直訳すれば、「parum habet(わずかをもつ)ところの者(関係代名詞 qui の導く名詞節)ではなく、plus cupit(より多くを望む)ところの者が、pauper est.(=貧しいのである)」となります。
セネカの『倫理書簡集』に見られる言葉です(Ep.2.6)。

セネカ哲学全集〈5〉倫理書簡集 I
兼利 琢也
4000926357

Seneca

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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