Caecus caecum ducit, ambo in foveam cadunt.

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「カエクス・カエクム・ドゥーキト・アンボー・イン・フォウェアム・カドゥント」と読みます。
caecusは「盲目の」を意味する第1・第2変化形容詞 caecus,-a,-um の男性・単数・主格です。名詞的に使われています。「盲人は」。
caecumはその男性・単数・対格です。「盲人を」。
dūcitは「導く」を意味する第3変化動詞 dūcō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
前半は、「盲人が盲人を導く」と訳せます。
ambō は「両方(の)」を意味し、「2つ(の)」を意味するduo,-ae,-oと同じ変化をします。
inは「<対格>に」を意味する前置詞です。
foveam は「穴」を意味する第1変化名詞 fovea,-ae f. の単数・対格です。
caduntは「落ちる」を意味する第3変化動詞 cadō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
後半は、「両者とも穴の中に落ちる」と訳せます。
「盲人は盲人を導く。両者とも穴の中に落ちる」という意味になります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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