Acta est fabula.

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「アクタ・エスト・ファーブラ」と読みます。
acta はagō,-ere(行う)の完了分詞、女性・単数・主格です。fābulaと性・数・格が一致します。
est は不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。完了分詞 acta とともにagōの直説法・受動態・完了、3人称単数を表します。この文の場合「現在完了」の意味を表します。
fābulaは第1変化名詞 fābula,-ae f.(芝居)の単数・主格で、文の主語に相当します。
「芝居が行われた」というのが直訳ですが、「ひとつの芝居が演じられてもう終わった」という意味です。「芝居は終わりだ」とも訳せます。

このラテン語は文頭にPlaudite(プラウディテ)をつけた形でも知られます。
plauditeは第3変化動詞plaudō,-ere(拍手する)の命令法・能動態・現在、2人称複数で、「(諸君は)拍手せよ」となります。
一般に劇の最後に言われるセリフですが、アウグストゥスは臨終のせりふとしてこの言葉を口にしたと言われます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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