語彙と文法
「ローマ・ディエー・ウーノー・ノーン・アエディフィカータ・エスト」と読みます。
Rōma は古代ローマのことです。第1変化名詞 Rōma,-ae f.の単数・主格です。
diē は「日」を意味する第5変化名詞 diēs,-ēī m.f. の単数・奪格です。この文では男性名詞として扱われています。この語を修飾するūnō(一つの)が男性の形だからです。
ūnō は「一つ、一つの」を意味する基数詞、男性・単数・奪格で、diē にかかります。diē ūnōで「一日で」を表す副詞句を作ります。
nōnは「~でない」。aedificāta estを否定します。
aedificāta は「建設する」を意味する第1変化動詞aedificō,-āre の完了分詞、女性・単数・主格です。
estとあわせて直説法・受動態・完了、3人称単数を作ります。「建設された」となります。
aedificātaは、主語Rōmaと性・数・格が一致しています。
「ローマは(Rōma)一日で(diē ūnō)建設された(aedificāta)のではない(nōn)」という意味です。
「ローマは一日で建設されなかった」とも訳せます。
「ローマは一日にして成らず」と意訳できます。