Et sceleratis sol oritur.

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「エト・スケレラーティース・ソール・オリートゥル」と読みます。
et は次に来る語を強調します。et A で「Aさえも」という意味になります。Et in Arcadia ego. (アルカディア(理想郷)にさえ私(死神)はいる)の et と同じ用法です。
scelerātis は「極悪な、罪深い」を意味する第1・第2変化形容詞 scelerātus,-a,-um の男性・複数・与格です。ここでは名詞ととして使われています。「極悪人のために」と訳せます。
sōl は「太陽」を意味する第3変化名詞sōl,sōlis m.の単数・主格です。
orītur は「昇る」を意味する形式受動態動詞 orior,-rīrī の直説法・現在、3人称単数です。主語はsōl です。
「極悪人たちのためにも太陽は昇る」と訳せます。
太陽は分け隔てしないという趣旨です。
セネカの言葉です(Ben.4.26.1)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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