Disce, puer, virtutem ex me verumque laborem.

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「ディスケ・プエル・ウィルトゥーテム・エクス・メー・ウェールムクゥェ・ラボーレム」と読みます。
disceはdiscō,-ere(学ぶ)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
puerはpuer,-erī m.(少年、息子)の単数・呼格です。
virtūtemはvirtūs,-ūtis f.(武勇)の単数・対格です。
exは「<奪格>から」を意味する前置詞です。
mēは1人称単数の人称代名詞、奪格です。
vērumqueのvērumは第1・第2変化形容詞vērus,-a,-um(真の)の男性・単数・対格です。labōremにかかります。
-queは「そして」。virtūtemとlabōremをつなぎます。ともにDisceの目的語です。
labōremはlabor,-ōris m.(労苦)の単数・対格です。
「息子よ、武勇と真の労苦を私から学べ」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(12.435)。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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