ラテン語入門のエッセイ– ラテン語入門のエッセイ –
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Curatio vulneris gravior vulnere saepe fuit. 傷の治療
語彙と文法 「クーラーティオー・ウルネリス・グラウィオル・ウルネレ・サエペ・フイト」と読みます。 cūrātiō はcūrātiō,-ōnis f.(治療)の単数・主格で、文の主語です。 vulneris はvulnus,-neris n.(傷)の単数・属格で、cūrātiōにかかります(「目的... -
Imago animi sermo est. 言葉は心の似姿:プブリリウス・シュルス
語彙と文法 「イマーゴー・アニミー・セルモー・エスト」と読みます。Imāgō は英語の image の語源で「姿、似姿」を意味します。第3変化名詞 imāgō,-ginis f.の単数・主格です。animī は「心、精神」を意味する第2変化名詞 animus,-ī m. の単数・属格です... -
Amantes amentes.
語彙と文法 「アマンテース・アーメンテース」と読みます。amantēsは「愛する」を意味する第1変化動詞 amō,-āre の現在分詞・男性・複数・主格の名詞化したもの(=「愛する者は」)です。厳密にいえば amantēsは女性・複数・主格の可能性もありますが、「... -
Ora et labora. 祈れ、働け
語彙と文法 「オーラー・エト・ラボーラー」と発音します。ōrā は、「祈る」という意味の第1変化動詞ōrō,-āre の命令法・能動態・現在、2人称単数です。labōrā も、「働く」を意味する第1変化動詞labōrō,-āre の同じ形(命令法・能動態・現在、2人称単数)... -
Age quod agis. 一意専心
語彙と文法 「アゲ・クゥォド・アギス」と読みます。age は「行う」を意味する第3変化動詞 agō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。quod は関係代名詞quī,quae,quod の中性・単数・対格で、先行詞 id (単数・対格)は省略されています。agis は agō... -
Ars longa vita brevis. 芸術は長く人生は短し
セネカ タイトルのラテン語は、日本語では「芸術は長く人生は短し」という表現で知られます。元はギリシャの医聖ヒポクラテスの言葉でしたが、ローマの哲人セネカがラテン語に訳し、『人生の短さについて』の中で紹介しました。本来の意味は「少年老い易く... -
人生を生きるということ:キケロー、他
生と死:キケローの言葉 Conscientia bene actae vitae jucundissima est. 立派に生きた人生の自覚はもっともすばらしいものだ。 これは、キケローの『老年について』(De senectute)に見られる言葉です。 平たく言えば、死ぬときに、自らの人生を振り返... -
Veri amici rari.
Cicero 語彙と文法 「ウェーリー・アミーキー・ラーリー」と読みます。vērīは、第1・第2変化形容詞 vērus,-a,-um(真の) の男性・複数・主格です。amīcīにかかります。amīcī は amīcus,-ī m.(友)の複数・主格で文の主語です。rārī は 第1・第2変化形容... -
ぼちぼちいこか
ラテン語を学ぶ人の多くはどこかで「フェスティーナー・レンテー」という言葉を耳にしたと思います。 文法的に説明すると、festīnā lentē. とは「急ぐ」を意味する動詞 festino の命令法 festina と「ゆっくりと」を意味する副詞 lente を並べたものです。...