Vino aluntur vires, sanguis, calorque hominum.

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「ウィーノー・アルントゥル・ウィーレース・サングイス・カロルクエ・ホミヌム」と読みます。
vīnō は「酒」を意味する第2変化中性名詞 vīnum,-ī n. の単数・奪格です。「酒によって」と訳せます。
aluntur は「養う」を意味する第3変化動詞 alō,-ere の直説法・受動態・現在、3人称複数です。
主語は vīrēs, sanguis, calorque の三つです。それらが「養われる」という意味になります。
vīrēs は「力」を意味する腹側な第3変化女性名詞 vīs の複数・主格です。
sanguis は「血」を意味する第3変化名詞 sanguis,-guinis m. の単数・主格です。
calorque は calor と -que に分解できます。-que は「そして」を意味する言葉です。この文では主語が vīrēs, sanguis そして calor の3つあるので、その最後の名詞に -que をつけています。calor は「熱」を意味する第3変化名詞 calor,-ōris m. の単数・主格です。
hominum は「人間」を意味する第3変化名詞 homō,-minis c. の複数・属格で、この文の3つの主語にかかっています。
全体で「人間の力、血、熱は酒によって養われる。」と訳せます。
大プリーニウス『博物誌』に見られる言葉です(23.37.1)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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