「ウィデオー・バルバム・エト・パッリウム・ピロソプム・ノーンドゥム・ウィデオー」と読みます。
videōはvideō,-ēre(見る)の直説法・能動態・現在、1人称単数です。
barbamはbarba,-ae f.(ひげ)の単数・対格です。Videōの1つ目の目的語です。
etは「そして」。barbamとpalliumをつなぎます。
palliumはpallium,-ī n.(マント)の単数・対格です。Videōの2つ目の目的語です。
philosophumはphilosophus,-ī m.(哲学者)の単数・対格です。2つ目の動詞videōの目的語です。
nōndumは「まだ~ない」。videōを否定します。
「私はひげ(barba)とマント(pallium)を見ているが、哲学者はまだ見ていない。」と訳せます。
関連表現として、Barba nōn facit philosophum.(ひげは哲学者をつくらない)という言葉を思い出します。
うわべを飾ってもいけない、ということでしょう。「巧言、令色、すくなし仁」(『論語』)と同じ趣旨のことを述べています。
ゲッリウスの『アッティカの夜』に見られる表現です(9.2)。
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