Amor tussisque non celantur.

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オウィディウス
オウィディウス

語彙と文法

「アモル・トゥッシスクゥェ・ノーン・ケーラントゥル」と読みます。
amor は「愛、恋」を意味する第3変化名詞 amor,amōris m.の単数・主格で、文の主語です。
tussis は「咳(せき)」を意味する第3変化名詞 tussis,-is f. の単数・主格です。この文の2つ目の主語です。
-queは「そして」。Amorとtussisをつなぎます。
cēlantur は「隠す」を意味する第1変化動詞 cēlō,-āre の直説法・受動態・現在、3人称複数です。
「愛(恋)と咳は隠されない(隠し通せない)」という意味です。
オウィディウスの言葉です。

Omnia vincit Amor.とすると「アモルは万物に打ち勝つ」という意味になります(ウェルギリウスの言葉です)。この場合のアモル(愛の神)はクピードーのことで、幼い少年の姿をした神です(amorが女性名詞なら少女の姿となります)。

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オウィディウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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