Roma caput mundi.

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語彙と文法

「ローマ・カプト・ムンディー」と読みます。
Romaは「ローマ」を意味する第1変化女性名詞、単数・主格です。
caputは「頭、首都」を意味する第3変化名詞caput,-pitis n.の単数・主格です(下記参照)。
mundiは「世界」を意味する第2変化男性名詞mundusの単数・属格です。caputにかかります。
「世界の首都ローマ」または、estを補い「ローマは世界の首都である」と訳せます。
ローマの詩人ルーカーヌスの表現です(『内乱』2.655)。

第3変化名詞caput,-pitis n.(頭)の変化

単数複数
主格(呼格)caputcapita
属格capitiscapitum
与格capitīcapitibus
対格caputcapita
奪格capitecapitibus

黙音幹名詞で中性なのは、caput,-pitis(頭)、lac,lactis(牛乳)、cor,cordis(心臓)の3つです。

文献案内

内乱――パルサリア(上) (岩波文庫)
ルーカーヌス 大西 英文
4003212614

ROMA

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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