語彙と文法
「ローマ・カプト・ムンディー」と読みます。
Romaは「ローマ」を意味する第1変化女性名詞、単数・主格です。
caputは「頭、首都」を意味する第3変化名詞caput,-pitis n.の単数・主格です(下記参照)。
mundiは「世界」を意味する第2変化男性名詞mundusの単数・属格です。caputにかかります。
「世界の首都ローマ」または、estを補い「ローマは世界の首都である」と訳せます。
ローマの詩人ルーカーヌスの表現です(『内乱』2.655)。
第3変化名詞caput,-pitis n.(頭)の変化
単数 | 複数 | |
主格(呼格) | caput | capita |
属格 | capitis | capitum |
与格 | capitī | capitibus |
対格 | caput | capita |
奪格 | capite | capitibus |
黙音幹名詞で中性なのは、caput,-pitis(頭)、lac,lactis(牛乳)、cor,cordis(心臓)の3つです。
文献案内
内乱――パルサリア(上) (岩波文庫)
ルーカーヌス 大西 英文