語彙と文法
「エーラプサム・セメル・オッカーシオーネム・ノーン・イプセ・ポテスト・ユッピテル・レプレヘンデレ」と読みます。
ēlapsam は「流れ去る」「消える」を意味する形式受動態動詞ēlabor,-bī の完了分詞、女性・単数・対格です。occāsiōnem にかかります。
semel は「いったん」を意味する副詞で、ēlapsamにかかります。
occāsiōnem は「機会」を意味する第3変化名詞occāsiō,-ōnis f.の単数・対格です。
「いったん(semel)流れ去った(ēlapsam)機会を(occāsiōnem)」。
強意形容詞ipse は Juppiter にかかり、「ユッピテル自身は」と訳します。
potest は「可能である」を意味する不規則動詞possum,posse の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
reprehendere は、第3変化動詞reprehendō,-ere(再び捕まえる)の不定法・能動態・現在です。
「ひとたび失われた機会はユッピテルでさえ取り戻すことはできない。」と訳せます。

「チャンスは一度きり」ということですね。ユッピテルはギリシア神話のゼウスに相当する、ローマ神話における主神です。
コメント