Elapsam semel occasionem non ipse potest Juppiter reprehendere.

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語彙と文法

「エーラプサム・セメル・オッカーシオーネム・ノーン・イプセ・ポテスト・ユッピテル・レプレヘンデレ」と読みます。
ēlapsam は「流れ去る」「失う」を意味する形式受動態動詞ēlabor,-bī の完了分詞、女性・単数・対格です。occāsiōnem にかかります。
semel は「いったん」を意味する副詞で、ēlapsamにかかります。
occāsiōnem は「機会」を意味する第3変化名詞occāsiō,-ōnis f.の単数・対格です。
「いったん(semel)失われた(ēlapsam)機会を(occāsiōnem)」。
強意代名詞ipse は Juppiter にかかり、「ユッピテル自身は」、「ユッピテルでさえも」と訳します。
potest は「可能である」を意味する不規則変化動詞possum,posse の直説法・現在、3人称単数です。
reprehendere は「再びつかまえる」という意味の第3変化動詞reprehendō,-ere の不定法・能動態・現在です。
「ひとたび失われた機会はユッピテルでさえ取り戻すことはできない。」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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