Sic itur ad astra.

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ウェルギリウス

語彙と文法

「シーク・イートゥル・アド・アストラ」と読みます。
sic は「このようにして」という意味を持つ副詞です。
itur は「行く」を意味する不規則変化動詞 eo の直説法・受動態・現在、3人称単数です。自動詞の受動態は非人称表現で用いられます。このとき、一般化された内容を意味し、ここでは「人は行く」と訳せます。
ad は「<対格>に」を意味する前置詞です。
astra は「星、天体」を意味する第2変化名詞 astrum,-ī n. の複数・対格です。
「こうして人は星々に向かう」、「こうして人は天に昇る」と訳せます。「人」とは一般化された人のことです。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Aen.9.641)。

関連図書:

The Aeneid (Everyman’s Library classics)
Virgil Philip Hardie
1857150856

ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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