Sol omnibus lucet. 太陽に差別なし

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ペトローニウス

語彙と文法

「ソール・オムニブス・ルーケト」と読みます。
sōl は「太陽」を意味する第3変化名詞sōl,sōlis m.の単数・主格です。
omnibus は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の中性・複数・与格です。「利害関係の与格」とみなし、「万物のために」と訳せます。
omnibusを男性・複数・与格とみなすと、「万人のために」となります。文法的には男性、中性、どちらで解釈することも可能です。
lūcet は「輝く」を意味する第2変化動詞 lūceō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「太陽は万物のために輝く」と訳せます。
「太陽に差別なし」ということです。
ローマの政治家にして文筆家ペトローニウスの言葉です(Sat.100)。

文献案内

ペトローニウスの作品は岩波文庫で読むことが出来ます。

サテュリコン―古代ローマの諷刺小説 (岩波文庫)
ガイウス ペトロニウス 国原 吉之助

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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