Ludus genuit iram.

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語彙と文法

「ルードゥス・ゲヌイト・イーラム」と読みます。
lūdus は「遊び、冗談」を意味する第2変化名詞lūdus,-ī m.の単数・主格です。lūdus は幅広い意味を持ち、「学校」を意味する場合もあります。ここでは「冗談」、「悪ふざけ」の意味で使われています。
genuit は「生む」を意味する動詞 gignō,-ere の直説法・能動態・完了、3人称単数です。
主語は Lūdus です。時制は完了ですが、「格言的完了」と呼ばれる用法で、普遍的な真理を表すときに用いられます。意味は現在として訳せます。
īram は「怒り」を意味する第1変化名詞 īra,-ae f.の単数・対格で genuit の目的語になっています。
「冗談は怒りを生む」と訳せます。

次の格言集で見つけた格言です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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