Musica est mentis medicina maestae.

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「ムーシカ・エスト・メンティス・メディキーナ・マエスタエ」と読みます。
mūsicaは「音楽」を意味する第1変化名詞mūsica,-ae f.の単数・主格です。文の主語です。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
mentisは「心、精神」を意味する第3変化名詞 mens,mentis f.の単数・属格です。medicīnaにかかります。
medicīnaは「医療、薬」を意味する第1変化名詞medicīna,-ae f.の単数・主格です。文の補語です。
maestaeは「悲しい」を意味する第1・第2変化形容詞 maestus,-a,-umの女性・単数・属格で、mentisにかかります(両者の性・数・格は一致)。
「音楽は悲しい心の薬である」、すなわち「音楽は悲しい心を癒やす薬である」と訳せます。

<追記>
mūsicaは英語のmusic、mensはmental、medicīnaはmedicineの語源です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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