Immortalia ne speres, monet annus et almum quae rapit hora diem.

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「インモルターリア・スペーレース・モネト・アッヌス・エト・アルムム・クァエ・ラピト・ホーラ・ディエム」と読みます。
immortālia は「不死の」を意味する第3変化形容詞immortālis,-e の中性・複数・対格です。名詞的に用いられています。「不死なるものを」。
nē は接続法を伴い、「~しないようにせよ」という禁止の命令を表します。
spērēs は「希望する、望む」を意味する第1変化動詞 spērō,-āre の接続法・能動態・現在、2人称単数です。
monet は「忠告する、警告する」を意味する第2変化動詞 moneō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
annus は「年、歳月」を意味する第2変化名詞annus,-ī m.の単数・主格です。
almum は「慈愛深い」を意味する第1・第2変化形容詞 almus,-a,-um の男性・単数・対格です。diemにかかります。
quae は関係代名詞quī,quae,quodの女性・単数・主格です。先行詞は hōra です。(先行詞が関係代名詞の後ろに置かれるのはラテン語ではたまにあります)。
rapit は「奪う」を意味する第3変化動詞 rapiō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
hōra は「時」を意味する第1変化名詞hōra,-ae f.の単数・主格です。
diem は「日」を意味する第5変化名詞diēs,-eī m.の単数・対格です。
「不死なるものは望むな、と「歳月」が、そして、恵み深い日を奪い去る「時」が警告する」と訳せます。
ホラーティウスの言葉です(Carmina 4.7)。

ホラティウス全集
鈴木 一郎
玉川大学出版部

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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