「アト・ドゥビタームス・アドフーク・ウィルトゥーテム・エクステンデレ・ファクティース」と読みます。
atは「だが」を意味する接続詞です。
dubitāmusは「<不定法>をためらう」を意味する第1変化動詞 dubitō,-āreの直説法・能動態・現在、1人称複数です。
adhūcは「今なお、依然として」を意味する副詞です。
virtūtemは「美徳、勇気」を意味する第3変化名詞 virtūs,-ūtis f.の単数・対格です。
extendereは「広げる、広める」を意味する第3変化動詞 extendō,-ere の不定法・能動態・現在です。
factīsは「事実、業績、偉業、手柄」を意味する第2変化名詞 factum,-ī n.の複数・奪格です。
「だが我々は依然として偉業によって勇気を広めることをためらうのだろうか」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』にみられる表現です(aen.6.806)。
主人公アエネーアースの父アンキーセースがこのような言葉を発して息子を励まします。
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