「ディーク・ミヒ・クラース・イストゥド・ポストゥメ・クゥァンド・ウェニト」と読みます(韻律の関係でquandoの語末の母音は短い)。
dīcは「言う」を意味する第3変化動詞dīcō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
mihiは1人称単数の人称代名詞ego の与格です。
crās は「明日」を意味する副詞ですが、この文では名詞として擬人化されています(中性単数名詞扱い)。venitの主語に当たります。
istud は「(あなたに関わる)それ」を意味する指示代名詞iste,ista,istud の中性・単数・主格です。
Postume は「ポストゥムス」(人名)を意味する第2変化名詞Postumus,-ī m. の単数・呼格です。
quando は「いつ」を意味する疑問副詞です。
venit は「来る、訪れる」を意味する第4変化動詞veniō,-īre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
crās以下はdīcの目的語に当たる間接疑問文です。ラテン語の間接疑問文には通例接続法が用いられますが、この文では直説法が使われています。
「おまえの「明日」は、ポストゥムスよ、いつ訪れるのか、言ってくれ」と訳せます。
マルティアーリスの詩に見られる表現です(Mart.5.58.2)。
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