「オー・インクレーディビレム・アウダーキアム」と読みます。
Ō は間投詞で「おお、ああ」を意味します。
incrēdibilem は第3変化形容詞incrēdibilis,-e(信じられない)の女性・単数・対格です。audāciamにかかります。
audāciamはaudācia,-ae f.(大胆さ、向こう見ず)の単数・対格です。「感嘆の対格」と呼ばれる用法です。
「おお、信じられない向こう見ずよ」と訳せます。
続いて、ō impudentiam praedīcandam!と言われます。
「おお、公表されるべき(praedīcandam)恥知らずよ(impudentiam)」と訳せます。
praedīcandamはpraedīcō,-ere(公表する)の動形容詞、女性・単数・対格で、impudentiamにかかります。「公表されるべき」を意味します。
impudentiamはimpudentia,-ae f.(恥知らず)の単数・対格で、これも「感嘆の対格」です。
キケローの『ピリッピカ』に見られる表現です(Cic.Phil.2.4) 。
キケローはこの作品を通し、国家を私物化しているアントーニウスを痛烈に批判しています。
目次
コメント