Non omnia possumus omnes.

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ウェルギリウス

「ノーン・オムニア・ポッスムス・オムネース」と読みます。
non は「すべて」を意味する語とともに用いられて「部分否定」の意味を表します。。
omnia は「すべて」を意味する形容詞 omnis の中性・複数・対格です。
possumus は「可能である」を意味する不規則動詞 possum の現在・一人称・複数の形です。
一般に不定法を目的語にとりますが、この文では省略されています。facio (行う)の不定法 facere を補うとよいでしょう。
omnes は omnis の男性・複数・主格です。possumus の主語である nos (私たちは)を修飾します。
「私たちは皆、すべてのことができるわけではない。」という意味になります。
ウェルギリウスの『牧歌』第8歌(63行)に見られる表現です。
牧歌/農耕詩 (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 小川 正広
4876981515

ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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