Aequam memento rebus in arduis servare mentem.

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ホラーティウス

語彙と文法

「アエクァム・メメントー・レーブス・イン・アルドゥイース・セルウァーレ・メンテム」と読みます。
aequamは「平静な」を意味する第1・第2変化形容詞 aequus,-a,-um の女性・単数・対格です。mentem にかかります。
mementō は「覚えている」を意味する動詞 meminī の命令法・能動態・現在、2人称単数です。覚えている内容は不定法で示されています。
rēbus は「事柄、出来事、状況」を意味する第5変化名詞 rēs,reī f. の複数・奪格です。前置詞 in が奪格を取ります。
rēbus にかかる形容詞が arduīs です。これは、「過酷な、困難な」を意味する第1・第2変化形容詞 arduus,-a,-um の女性・複数・奪格です。「困難な状況の中で」と訳せます。
servāre は「保つ、守る」を意味する第1変化動詞 servō,-āre の不定法・能動態・現在です。その目的語となるのが、aequam…mentem (平静な心を)です。mentem は「心」を意味する第3変化名詞 mens,mentis f. の単数・対格です。
「困難な状況の中で平静な心を守ることを忘れてはいけない」と訳せます。
ホラーティウスの表現です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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