Fuge, nate; propinquant.

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ウェルギリウス

「フゲ・ナーテ・プロピンクゥァント」と読みます。
fugeは「逃げる」を意味する第3変化B動詞fugiō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
nāte は「息子」を意味する第2変化名詞nātus,-ī m.の単数・呼格です。
propinquant は「近づく」を意味する第1変化動詞propinquō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。「彼らは近づく、近づいている」を意味します。
「逃げよ、息子よ。彼らが近づいてくる」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』にみられる表現です(Verg.Aen.2.733)。
トロイアを脱出するさい、主人公アエネーアスの父アンキーセスが息子(アエネーアス)に放った言葉です。「彼ら」とはトロイアを征服したギリシア軍のことです。
「逃げろ、息子よ。敵が近づいている。」と言葉を補って訳すことも可能です。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会
ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー『神々の本性について』(岩波書店)、ネポース『英雄伝』(講談社学術文庫)、プラウトゥス『カシナ』、テレンティウス『兄弟』、ルクレ―ティウス『事物の本性について』(いずれも京都大学学術出版会)。単著に『ローマ人の名言88』(牧野出版)、『しっかり学ぶ初級ラテン語』、『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』、『ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」』(いずれもベレ出版)、『お山の幼稚園で育つ』(世界思想社)。

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