Nullum putaveris esse locum sine teste.

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「ヌッルム・プターウェリス・エッセ・ロクム・シネ・テステ」と読みます。
nullum は「いかなる~も~ない」という代名詞的形容詞 nullus,-a,-um の男性・単数・対格です。locumにかかります。
putaveris は「考える、思う」を意味する第1変化動詞 puto,-are の直説法・能動態・未来完了、2人称・単数です。命令のニュアンスを帯びます。
esse は「・・・である」を意味する不規則動詞 sum の不定法・能動態・現在です。
locum は「場所」を意味する第2変化名詞 locus,-i m. の単数・対格です。対格不定法の意味上の主語に相当します。
sine は「・・・なしに」を意味する前置詞で、奪格を伴います。
teste は「目撃証人」を意味する第3変化名詞 testis,-is m. の単数・奪格です。
「いかなる場所も目撃証人なしではない、とあなたは考えるようにせよ」と訳せます。
「壁に耳あり障子に目あり」という表現を思い出します。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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