語彙と文法
「ウースス・エスト・アルテラ・ナートゥーラ」と読みます。
ūsusは「習慣」を意味する第4変化名詞、単数・主格です(この形で辞書に載っています)。
estは「~である」を意味する不規則動詞sum,esseの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
alteraは「他の、第2の」を意味する代名詞的形容詞alter,-era,-erumの女性・単数・主格です。nātūraにかかります。
nātūraは「天性」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。この文の補語です。
「習慣は第2の天性である」と訳せます。
キケローの次の言葉を元にして生まれた表現のようです。
Consuetudo quasi altera natura. 「習慣はいわば第2の天性のようなもの」(De Finibus, 5.25)
文献案内
キケロー選集〈10〉哲学III―善と悪の究極について
キケロー Marcus Tullius Cicero