Usus est altera natura.

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語彙と文法

「ウースス・エスト・アルテラ・ナートゥーラ」と読みます。
ūsusは「習慣」を意味する第4変化名詞、単数・主格です(この形で辞書に載っています)。
estは「~である」を意味する不規則動詞sum,esseの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
alteraは「他の、第2の」を意味する代名詞的形容詞alter,-era,-erumの女性・単数・主格です。nātūraにかかります。
nātūraは「天性」を意味する第1変化名詞、単数・主格です。この文の補語です。
「習慣は第2の天性である」と訳せます。
キケローの次の言葉を元にして生まれた表現のようです。
Consuetudo quasi altera natura. 「習慣はいわば第2の天性のようなもの」(De Finibus, 5.25)

文献案内

キケロー選集〈10〉哲学III―善と悪の究極について
キケロー Marcus Tullius Cicero
4000922602

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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