Pulvis et umbra sumus.

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「プルウィス・エト・ウンブラ・スムス」と読みます。
pulvis は「ちり、ほこり」を意味する第3変化名詞 pulvis,-veris c. の単数・主格です(c.は共性:男性名詞としても女性名詞としても用いられます)。
umbra は「影」を意味する第1変化名詞umbra,-ae f.の単数・主格です。
sumus は不規則動詞sum,esse (である)の直説法・現在、1人称複数です。
「私たちは、ちりであり影である」と訳せます。
主語が複数で、補語は単数です。この表現では、私たち一人ひとりが pulvis (ちり)であり umbra (影)であるということになります。
ホラーティウスの詩に見られる表現です(『詩集』4.7.16)。

そこでは、私たち人間は死ねば塵と影に過ぎない、ということが言われています。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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