Honesta mors turpi vita potior.

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「ホネスタ・モルス・トゥルピー・ウィーター・ポティオル」と読みます。
honesta は「高潔な」を意味する第一・第二変化形容詞、女性・単数・主格です。
mors は「死」を意味する第三変化名詞、単数・主格です。
turpi は「恥ずべき」を意味する第三変化形容詞 turpis の女性・単数・奪格です。
vita は「人生」を意味する第一変化女性名詞、単数・奪格です。
potior は「よりよい、より好ましい」を意味する形容詞の比較で、この文の補語です。
比較の構文ゆえ turpi vita は奪格になっています。この奪格は、「・・・よりも」と訳せます。
「高潔な死は恥ずべき生より好ましい」と訳せます。
タキトゥスの言葉です(Agr.33)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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