Si numeres anno soles et nubila toto, invenies nitidum saepius esse diem.

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「シー・ヌメレース・アンオー・ソーエーレス・エト・ヌービラ・トートー・インウェニエース・ニティドゥム・サエピウス・エッセ・ディエム」と読みます。
siは「もしも」を意味する接続詞です。
numeresは「数える」を意味する第1変化動詞numeroの接続法・能動態・現在、2人称単数です(「観念的条件文」)。
annoは「一年」を意味する第2変化名詞annusの単数・奪格です。
solesは「太陽」を意味する第3変化名詞solの複数・対格です。
nubilaは「曇天」を意味する第2変化中性名詞nubilumの複数・対格です。
totoは「全部の」を意味する代名詞的形容詞totus,-a,-umの男性・単数・奪格です。annoにかかります。
inveniesは「わかる、知る」を意味する第4変化動詞invenioの直説法・能動態・未来、2人称単数です。
nitidumは「輝く、明るい」を意味する第1・第2変化形容詞nitidus,-a,-umの男性・単数・対格です。diemにかかります。
saepiusは「しばしば、頻繁に」を意味する副詞saepeの比較級です。
esseは「~がある」を意味する不規則動詞sumの不定法・能動態・現在です。
diemは「1日」を意味する第5変化名詞diesの単数・対格です。esseの意味上の主語です(「対格不定法」)。
後半の不定法句は「輝く1日がよりしばしば存在すること」と訳せます。これをinveniesが目的語に取ります。
「もしあなたが一年全体の中で太陽(の日)と曇天とを数えるなら、輝く日がより多いことをあなたは知るでしょう」と訳せます。
この文を、「もし一年を通して太陽の日と雲の日とを数えてみれば、晴れた日の方が多かったということが分かるだろう」と次の本の中では訳されています。木村健治先生の訳です。

悲しみの歌・黒海からの手紙 (西洋古典叢書)
オウィディウス 木村 健治
4876981132

次の本の中で柳沼先生が紹介しておられます。

ギリシア・ローマ名言集 (岩波文庫)
柳沼 重剛
4003212312

この本の159番目のラテン語です。1行目に誤植があり、numerusはnumeresとします。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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