Errare malo cum Platone.

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語彙と文法

「エッラーレ・マーロー・クム・プラトーネ」と読みます。
errāre は「間違う」を意味する第1変化動詞errō,-āre の不定法・能動態・現在です。
mālōは「<不定法>をむしろ望む」を意味する不規則動詞mālō,malle の直説法・能動態・現在、1人称単数です。
cum は「<奪格>とともに」を意味する前置詞です。
Platōne は「プラトーン(人名)」を意味する第3変化名詞Platōn,-ōnis m.の単数・奪格です。
「私はプラトーンとともに間違うことをむしろ望む」と訳せます。
キケローの『トゥスクルム荘対談集』に見られる表現です(Cic.Tusc.1.39)。

プラトンに心酔した登場人物の言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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