Horresco referens.

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「ホッレスコー・レフェレンス」と読みます。
horrescoは「身震いする」を意味する第3変化動詞horrecoの直説法・能動態・現在、1人称単数です。
referensは「語る」を意味する不規則動詞refero(re-+ fero)の現在分詞、男性・単数・主格です。
「私は語りながら身震いする」と訳せます。
「語るだけでも(恐怖から)身震いする」という意味です。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(2.204)。
主人公が、トロイア落城に先立つ恐ろしいエピソード(木馬に槍を投げつけたラオコーンが大蛇に首を絞められた経緯)を語り出す際に用いた言葉です。

アエネーイス
ウェルギリウス Publius Vergilius Maro
4794809557

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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