「クゥィス・クストーディエト・イプソース・クストーデース」と読みます。
quisは「誰が」を意味する疑問代名詞quis,quae,quidの男性・単数・主格です。
custōdietは「見張る」を意味する第4変化動詞custōdiō,-īre の直説法・能動態・未来、3人称単数です。
ipsōsは「自ら、~自身」を意味する強意代名詞ipse,ipsa,ipsum の男性・複数・対格です。custōdēsにかかります。
custōdēs は「見張り人」を意味する第3変化名詞custōs,-ōdis c. の複数・対格です。この名詞は男性名詞としても、女性名詞としても用いられます。ipsōsの形から、男性名詞として用いられていることがわかります。
「誰が見張り人自身を見張るのだろうか」と訳せます。
ローマの風刺詩人ユウェナーリスの言葉です(Juv.6.347-348)。
ローマ諷刺詩集 (岩波文庫)
ペルシウス ユウェナーリス 国原 吉之助